先日、【marumori bamboo(手染め)】という新商品を発売しました。その名の通り、丸森の竹を使って地元の方が手染めした布を使用したミツロウラップです。
丸森町には竹林が広がっており、春になると丸森産のタケノコを心待ちにしている方が多くいらっしゃいます。タケノコを栽培するためには、明るく風通しの良い状態に整備する必要があるそうで、そのために伐採された竹を地元の方も積極的に活用しようとしています。
私も以前からサスティナブル素材として竹に興味を持っていました。丸森の竹を活用して何か商品が作れたらいいなと、いろいろ調べてはみたものの、伐採から加工までを考えるとハードルが高く、現実的ではないのかなと一旦は諦めていました。
ところが思いもかけず、春先に地元の方から、竹で布を染めたから見てみてという連絡が入りました。早速伺ってみると、黄色味がかった淡いグリーンのきれいな布を見せてくださいました。
ちょうどタケノコが終わるシーズンだったのですが、タケノコを生み出して力を使い果たした笹の葉は黄色く変化するそうで、その季節特有の黄色味がかった色が出ているのです。
布を染めてくれた方は、
「タケノコを生んで疲れた竹でも、こんなに奇麗な色が出るんだよ。これは出産を終えたお母さんに使ってほしいな」
とおっしゃっていました。竹林の傍で暮らしているからこそ知っている、そういったストーリーにも感激し、私たちはこの布を使ってミツロウラップを作ることにしました。
また季節が変われば、グリーンの色味にも微妙な変化があるそうで、マメムギモリノナカでは、これからその一年を追いながら【marumori bamboo】を製作していこうと思っています。
私自身も、どんな染め物に出会えるのか、楽しみで仕方ありません!
マメムギモリノナカ 山下久美
ミツロウラップのこと @mamemugi.bee_wrap
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