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2020-10-09

【まるまるまるもりプロジェクト|早川真理】

その22 台風とコロナ禍とこれから。

みなさまこんにちは。
大変ご無沙汰いたしました。
そして、いつも応援いただきありがとうございます。

手漉き和紙工房宍戸さん作の丸森和紙でりっぱな修了証書をいただきました

大切なご報告があります。
9月30日をもちまして、地域おこし協力隊を卒業いたしました。
最終日にはお世話になった関係者の方々がお時間を作ってくださり、修了式を開いていただき感謝なひとときでした。
そして、このブログは今回が最後の発信になります。
年度末にアップ予定だった文章からスタートです。

***
明日から4月。
新年度前日だというのにやり残したことだらけで気持ちばかりが焦りますが、今年度最後に1年間を振り返ってみたいと思います。

昨年の4月に仮オープンから1周年を迎えました。
7月の本オープン1周年では、たくさんの方に祝っていただきました。
GW、お盆には海外からのお客さまにも多くおこしいただき、自慢の里山空間・時間を満喫してもらうことができました。
スケジュールを見ると、絶え間なく予約が入っていたような印象です。

そして迎えた10月12日の台風被害。
それに続くコロナウィルスの世界的大流行。
徐々に雲行きが怪しくなっていきます。

2月11日には長く師と慕わせていただいている民俗研究家の結城登美雄さんと、作家で友人でもある森まゆみさんをお招きし、閉塞感漂うこの地域に少しでも元気を取り戻すべく、「元氣の種まき」講演会を開催させていただきました。
その流れでNHKさんに3月24~25日には上越市のNPOかみえちご山里ファン倶楽部さんの視察に行ってきました。
現在も撮影が続行中です(その後、ドキュメントとして7月に放映されました)。

かみえちご山里ファン倶楽部の松川さんより説明を受ける
めんこいみぃさん?

また3月中に、まちむら交流機構さんより、農泊推進講座の講師として岩手県洋野町にお招きいただきました。

***

ここまで書いて、こんなにも時間が過ぎてしまいました。
今年の4月に入り、いよいよご予約が困難になりキャンセルが続きました。
たまっていた事務処理が落ち着いてできるとポジティブに考えていたところ、それまでの過労がたたって、少しだけ休むつもりが全く起きられなくなってしまいました。
8月からお試し的に営業を再開し、9月になってようやく普通の生活ができるようになってきました。

休んでいた間にもモノゴトは進行していて、8月には以前から願っていたシェアハウスの物件を舘矢間地区にお借りできることが決まりました。
友人たちやお世話になっている地元の方々のお力だと、感謝せざるを得ません。

シェアハウスの構想は、以前ブログに書かせていただいたインターン生の“かなちゃん”を我が家に迎えられたことや、協力隊の仲間たちと行かせていただいた石巻での研修がベースにあります。
あのときの思いををじんわりとあたためてきて、協力隊卒業直前にはなってしまいましたが、ようやくスタートすることができました。

「たね家※ビレッジプロジェクト(仮)」の主な目的は…
・地域のコミュニティースペース
 シェアハウス宿泊者と地元の老若男女が交流し、様々な化学反応が生まれる場所を創っていきます。
・手仕事・伝統文化の継承
 シルク、わら細工など、体験もできる手仕事スペースで、丸森の伝統産業の魅力を発信していきます。
・防災拠点
 台風の後、ヒュッテ・モモはボランティアさんたちの後方支援として宿を開放しましたが、限られた人数と女性のみのご宿泊となったことがとても悔やまれました。災害時の避難所や宿泊拠点としても使ってもらえるような、居心地のよい場所を創っていきます。
・だれかの居場所
 食や子どもたちの教育、イベント等を通して、いつもだれかがいる場所、「ただいま~」と帰れるような 場所でありたいです。
・寺子屋
 お世話になっている先生方や地元の名人たちをお招きして、学びの場を創っていきます。
・(勝手に)協力隊のサポートセンター機能
 地元ご協力者と協力隊OB、OGが組織する団体(NPO設立予定)なので、現隊員やこれから丸森に着任するひとたちへのサポート体制を取っていきます。退任後もここに残るきっかけを作ってもらいたいです。

まだスタートしたばかりで思いだけが先行していますが、夢を現実化させていくために、言葉に表しました。
今後、SNS等で情報発信もしていく予定なので、引き続き「まるまるまるもりプロジェクト」、ヒュッテ・モモ共々、応援よろしくお願いします。
3年間、ありがとうございました。
心からの感謝を込めて。

早川真理

※「たね家」は、養蚕が盛んであった丸森町で、お蚕さんの卵を育てる「蚕種屋(たねや)」、農業の「種」、酪農や肉牛をで最も大事な作業である「種付け」、ひとを育てる「種」など、すべても命の源である「たね」から命名しました。

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