どーもないん(丸森弁:こんにちは)。協力隊の浅野です。
気づけば、丸森に移住してから1年半がたとうとしています。台風や新型コロナウイルスなど、さまざまな天災が一気にやってきて、なんだか1年があっという間に過ぎていきました。
そんな不安もある中ではじ”まる”2021年。
今年から少しづつではありますが、これを読んでくださるあなたや、私自身、そして身近なみなさんがほっとする居場所づくりをしていきたいと考えています。
【合言葉は「余暇する?」】
みなさんは、余暇と聞くとどんなイメージですか?余暇とは「一日のうち労働の合間に生じる空いた時間。休息時間。(余暇 – Wikipedia)」を指すそうです。私も余暇といえば、仕事やプライベートの中に出てくる「自分がほっとできるひととき」です。
仕事の休憩時間に息を抜けない人もいるし、プライベートでも息を抜いているつもりが、実は小さくストレスがたまる人もいます。「仕事とそれ以外」というよりは「自分がほっとできるひととき」こそ余暇であり、その余暇が重要だと考えています。
【ちいさくつながるきっかけづくり】
コロナ禍の今、必要なのは「灯りをともすような居場所」だと考えています。自分がほっとできるひとときを、いろんな環境・もの・つながりでできれば、もっと心に余白ができると思うのです。
心の余白ができればできるほど、隣にいる大切な仲間を助けることができます。さまざまなテクノロジーで未来が目まぐるしく変わる世の中だからこそ、必要な「お互いさまと言える環境」が大切になってきます。
大切な人に笑っていてほしいなら、まずは自分から。「心に余裕がないな」という時に誰かに優しくすることは、すごく難しいことです。優しくできないこともあるし、仮に優しくできても、気づけばあなたが苦しくなっていることも…。
震災から今年で10年が経ちますが、その影響は当時から続いているといってもいいほど。人に余裕はなく、でも誰かを助けるためにみんなが必死で過ごしている気がします。(※参考:朝日新聞デジタル2018年『震災、直接記憶のない子の心にも影響 被災地で調査』による)
お互い笑顔で幸せに過ごしたいのに、どちらかが悲しんでいたら意味がない。まずは自分を大切に、それから思い浮かべる身近な人を大切に。そのつながりはどんどん大きい輪となり、家族から集落へ、そうして会社や街へ。やがて日本全体に幸せの輪が広がっていくのだと思います。
人それぞれの小さな余暇がたくさんあればいい。そのために私はまず、皆さんと一緒に「つながるアトリエ」を始めたいです。
▶︎地域×自分×誰かがゆるくつながる交流拠点
「つながるアトリエ」は、簡単に言えば余暇を楽しむ場所です。
そして、私自身のチャレンジできる場所(事務所)です。人それぞれの余暇を楽しみ、心の余白ができたら、「小さなチャレンジ」として誰かの心の余白を作ってみる。そうして、私とあなた、参加したみんなが笑えたら。明日またすてきな1日を過ごしていけたら、そんな気持ちで始めようと思ったのがきっかけです。もちろん、何より私自身がチャレンジして楽しむのがいちばんです(笑)
アトリエでは、こんなサービスを考えています。
▶︎人それぞれの余暇を楽しむ「レンタルスペース」
アトリエに興味を持っていただいた方に、それぞれの余暇を楽しんでいただくスペースとしてご利用いただきたいと考えています。一日中ぼーっと過ごす場所として、ものづくりの工房として、大切な仲間たちと過ごすひとときなど、利用の仕方はみなさんが考える「余暇」次第。
できれば、自分自身の余暇だけではなく、人・モノ・コト・情報とゆるくつながってほしい。単なるレンタルスペースではなく、一度イベントやお茶のみにいらしていただいて「アトリエサポーター」のような感覚でご利用いただけたら嬉しいです。
▶︎ビジネス書・実用書・地域創生に特化した図書スペース
アトリエの小さなスペースに、資料を集めて小さな図書館を考えています。今までお話してきたように、アトリエは余暇と「やってみたい気持ち」を応援する場所でもあります。体験することももちろん大切なことですが、経験は知識と体験の掛け合わせから成り立ちます。少しでもあなたのやってみたいを応援できる資料を集めていきたいと考えています。
知識と経験は、この不安な世の中を生き抜く力だとも感じます。「なにかしたい」という意欲はあっても「動き方がわからない」と誰かに頼るだけになってしまいますし、自分で決めた未来ではないので、より一層不安のまま毎日を過ごさなければいけない。自発的に動けることで「動く時間」と「余暇の時間」を見いだすことができると思っています。
セルフマネジメントがしっかりできる人材を育てるためにも、知識を高めるきっかけづくりとしてご利用いただけたらと考えています。(参考:『フィンランドの公共図書館–PISA学力調査世界一を支える図書館と教育制度– 原田安啓 2008年』)
主に集めているのは、2種類。ひとつはお仕事に関する本です。お仕事に対する姿勢や気持ち、人間関係などに関する書籍を並べています。実用書もそのひとつとして置いています。ひとそれぞれ悩みの種は違います。仕事のスキルかもしれませんし、自分や誰かに対する気持ち(人間関係)なのかもしれません。毎日を過ごすおともにしていただければと考えています。
ふたつめは郷土資料です。郷土資料というと、昔話や古い写真だったり、地元に関する資料をイメージされる方が多いと思います。アトリエは、地域のみなさんが「この場所で過ごしてきた証」を集めています。
例えば、アトリエに置かれている「花の図鑑」。たくさんの種類があり、かつての家主さんは草花や自然を愛する方だったことがうかがえます。アトリエ自体もかつては「茶屋」という屋号で呼ばれ、長い間商店としてその場所と家主さんとともに過ごしてきました。
一個人の思い出も、大切なひとりの歴史。人はだれだって、だれかとつながっています。そんな資料を集めて、みなさんに見てもらうことで「かつては人が集まる場所だったんだ」と新しくつながる人もいれば、「昔は茶屋によくきてたな」とかつての思いとつながる人もいるかもしれません。
例えばそんな歴史にアクセスできるちょっと変わった資料も集めたいと考えています。
【だれもがほっとする時間】
災害や病、そして新しい生活様式と、私たちを取り巻く環境はここ10年でサイクルがどんどん早くなっている気がします。これからはもっともっと早くなり、目まぐるしく進んでいくことでしょう。
だからこそ、まずは自分に心の余白を。そうしてできた余白をほんの少しでも誰かに渡せたら。お互いさまではじまる、ほっとする時間のシェア。
明日を自分のために、誰かのために生きるシェア。
そんな「One Team」もありなんじゃないかと思っています。まだまだ正式オープンは先ですが、アトリエサポーターはいつでも募集しています(笑)お試しサポーターさんとして余暇にご利用いただいたり、身近な人たちと小さなイベントを開催したりしています。気になる方がいれば、ご連絡お待ちしております。
丸森町地域おこし協力隊 (まるまるまるもりプロジェクト)
推しごとアシスタント:浅野瑞穂
★自己紹介記事
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