【まるまるまるもりプロジェクト|早川真理】
その21 “愛”について ~たくさんのありがとうを込めて~ ※
みなさまご無沙汰いたしました。
いつも応援いただきありがとうございます。
10月12日の台風19号の後、これだけ時間が経ったにも関わらず気持ちの整理が付かぬまま、長らくブログを書くことができずにいました。
大変遅くなりましたが、改めまして今年もよろしくお願いします。
そして、台風で被害を受けられたみなさまには心からお見舞い申し上げます。
かくいうヒュッテ・モモも、各所で大暴れした雉子尾川(きじおがわ)のほとりに位置しており、想定通り床上浸水(12cm「半壊」の判定)しておりました。
台風当日は東京で暮らす両親がたまたま滞在していたので、明るいうちに高台の友人宅に避難させてもらい、その翌日、被災状況を確認してからすぐに帰宅。泥かきに取り掛かりました。
川のすぐ側である割には被害状況が軽微だったので、友人たちの手伝いももらいながら、1週間ほどである程度の片付けを済ませ、その後12月いっぱいまではボランティアさんたちに宿を開放することになりました。
我が家周辺の水道の復旧は1週間と早かったのですが、断水中はひと月ほど前に復活させたばかりの手押しポンプの井戸がフル稼働で活躍しました。
10月20日の宿再開の前日に帰宅した両親と入れ替わりで、神奈川に暮らす姉が長期休暇を取り、ボランティアセンターの運営スタッフと宿のサポートを兼務してくれました。
たくさんの方々が我が家に宿泊してボランティアセンターの運営等をサポートし、被災直後の復旧にご尽力いただきました。
そして同時に、たくさんの友人知人からあたたかいメッセージ、ソフト・ハード面でのご支援・ご協力をいただけたことで、一番大変な時期を乗り切れたのだと改めて思っています。
東日本大震災当時は丸森で暮らしていたのですが建物などの直接被害はなく、震災前に栃木県で別の仕事が決まっていたために数日後には町を出ることになるのですが、移住先では避難してくる方たちの支援者側でした。
今回、軽度ではありましたが実際に自分が被災をし逆の立場になってみて、たくさんの方が手を差し伸べてくださったことで、いままで経験したことのなかった深い愛と感謝の気持ちを感じました。
数え上げればきりがないですが、それぞれの方が有形無形の思いのこもった支援をしてくださり、そのひとつひとつがいまも私の心の中であたたかく、前に進むエネルギーになっています。
あまりにも多くのものをいただいてしまい、恩返しができるような状況ではないのですが、これからは別のかたちで必要なひとたちに恩(=愛)送りをしていきます。
1月以降は、東京から定期的に通ってくださっている支援団体の方や関係者の宿泊所として、また地元の常連さん限定の飲食店として細々と営業しておりましたが、3月より再び通常営業を開始しました。
コロナウィルスの影響で当面ご旅行を控えられる方が多いと思いますが、あたたかくなって終息した頃に、またみなさまにお会いできることを楽しみにお待ちしています。
間もなくあの日から5か月。
同時に東日本大震災から9年が経とうとしています。
それぞれの日を忘れず心に刻み、いま生かされていることに感謝しつつ、私がこの地で元気にお客さまをお迎えすることが、お世話になったみなさま、そして愛する丸森のひとたちへのなによりの恩返しになると思っています。
これからも応援よろしくお願いします。
たくさんの“ありがとう”と“愛”を込めて。
Stay Japan(体験型民泊予約サイト)
ヒュッテ・モモ ←予約再開しました。
※今回のタイトル「“愛”について」は昨年9月に与えられたテーマでした。別の内容で書き進めていましたが、今回内容を変更してようやくお届けできました。