最近、地方への「移住」が話題になっていますよね。
宮城県丸森町も、町をあげて移住者の受け入れを積極的に行っている地域の一つです。
こんなに緑あふれる自然の中で暮らせたらどんなに素敵なことか。
しかし、実際には移住する際に最も心配なのは仕事の問題ではないでしょうか?
デザイナーのような比較的場所が関係ない職種や、
保育士・看護師のような専門職であれば移住しやすいかと思います。
とはいえ、そのような仕事をしている人は限られており、
移住してすぐ、一つの仕事だけで生計を立てるということは難しいのが現状です。
しかし、先輩移住者にお話を聞くと、
時期ごとに、意外にも求人情報がたくさんあることが分かりました。
複数の仕事を掛け持ちすれば、1年間仕事を続けることだってできるんです!
そこで今回は第1弾として、
丸森町に約20年前に移住をし、様々な仕事に従事、
現在は石塚養蜂園を営む石塚武夫さんにインタビューをしてきました!
石塚さんのプロフィール
石塚武夫さん
千葉県柏市の出身で、1997年に宮城県丸森町へ移住。来年で移住歴20年と、移住の大先輩です。
現在は丸森町で石塚養蜂園を営み、宮城県内はもちろん、県外でもはちみつを使った商品を販売しています。また、ネットでの販売もしているので、誰でも入手可能です。
養蜂だけでは食べていけなかった移住1年目
移住のきっかけは宮城県主催のIターンUターンフェアへの参加。
養蜂に適した環境だったこと、丸森の自然や人柄に魅力を感じたことから
丸森への移住を決意しました。
石塚さんは移住後、一人で養蜂をゼロからスタートさせました。
もちろん、いきなり養蜂だけで食べていけなかったため、
最初は自分で山菜を採って市場で売ったり、期間限定のバイトをいくつも掛け持ちしていました。
具体的には、
・山菜採り(随時)
・家庭教師(週1程度)
・農業組合の米を運ぶ仕事(9月~10月)
・干し柿出荷組合で検品の手伝い、出荷の仕事(11月中旬~12月末)
・干し柿出荷組合の資材配達の仕事(11月中旬~下旬)
など。
このように、養蜂の仕事が安定するまでの3~4年間は、
期間限定で仕事を掛け持ちし、生活費を稼いでいました。
これらの仕事は、ほとんど近所の方や頼まれてやっていたそう。
当時の石塚さんのような流動的な人材のニーズが昔からあったようです。
地域の方々にとっては、忙しい時期に手伝ってくれる人材の目安があると、
安心して生産でき、助かっているといいます。
また、石塚さんのような移住者にとっては、生活費を稼ぐことはもちろんですが、
それ以上に地域の人とつながりを深めることにもつながります。
丸森町は移住者を歓迎してくれる?
丸森町は移住者を積極的に受け入れていますが、
実際、地域の人々の反応はどうなのでしょうか?
石塚さん曰く、丸森町耕野地区は移住者に温かく接してくれるとのこと。
実際に、移住者が憧れるであろうエピソードをお持ちでした。
石塚さんが移住する際に1番お世話になった地元の方が、
事前に近所の方々に「石塚さんという方が来るからよろしくね」という連絡をしていてくださり、
さらには、石塚さんのために歓迎会を開いてくれました。
このおかげですっかり地域に馴染んでいる石塚さんですが、
草刈りなどの地域行事にはできる限り参加するようにしています。
どこの地方でも同じだとは思いますが、地方にとって若者は貴重な人材。
若い人が一人いるだけでも地域の人にとってはありがたいですし、
新しい人が一人いるだけで地域の人は新鮮な気分になれるという効果もあるのです。
ココだけの情報!石塚養蜂園での求人情報
自然相手の仕事だと、出荷に向けて必ず忙しい時期があるものです。
現在、石塚養蜂園では、3名で業務をこなしていますが、
最盛期にはあと1~2名手伝ってくれると非常に助かるとのことでした。
自分の仕事をしつつ、期間限定でアルバイトをしてくれる人を募集しています。
石塚養蜂園の仕事内容としては、以下の2つです。
①採蜜の仕事
時期:5月中旬~6月中旬くらい
仕事内容:ハチの巣箱から、ハチが作った蜜蓋を取り出し、包丁で削り取る作業
募集人数:2名
勤務時間:週3日程度、朝~昼まで
②スズメバチ対策
時期:9~10月
仕事内容:数か所ある養蜂園スズメバチが来ないようにトラップを仕掛けたり、見回りしたりする仕事
募集人数:1~2名
勤務時間:週3~4日程度
備考:車を運転できる方(白石・角田・丸森の3か所を回っていただきます)
もちろん、ハチに刺されないように対策をしますので、ハチに刺される心配はほとんどありません。
また、女性でもできるお仕事ですので、どなたでも大歓迎です。
単純作業ではありますが、一生懸命働いてくれる方にぜひ手伝ってほしいとのことです。
細かい仕事内容や条件に関しては、石塚さんと相談をお願いします。
少しでも興味をお持ちいただいた方は、こちらへお問い合わせをお願いします。
最後に
最後に、石塚さんに移住してどんなメリットがありましたか?という質問をしてみました。
「移住してから本当に自分のやりたいことができているので、ストレスがなく毎日充実しています。
近所同士助け合いながら生活していて、緩やかな協力関係があります。それが私にとっては心地よいと感じています。」
いかがでしたか?
丸森町のあたたかさや住みやすさは、
20年経っても住み続けている石塚さんが証明してくれているのではないでしょうか?
また、「一つの仕事で生計を立てる」という常識にとらわれなくても良いかもしれませんね!
この先輩移住者へのインタビューは、第2弾に続きます。
次回も移住者の生の声をお届けしたいと思いますので、ぜひお楽しみに!
石塚養蜂園について
販売サイト http://www.i-yohoen.com/